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はじめに

・当ブログについて

訪問ありがとうございます。

わたしとわたしのタルパについて記録をつけたいという思いから、このブログを始めてみました。
内容はオカルト的なものになるかと思います。
タルパ―さんやタルパに興味のある方以外の方の閲覧はおすすめできません…。ご注意ください。
ひっそりと静かに、細々と書いていきたいと思っています。見守っていただけるととても嬉しいです。



・タルパとわたしについて

H君(仮名) (
わたしのタルパです。もしかしたら、イマジナリーフレンドというものの方が、より近いかもしれません。
見た目20代後半くらいの男性です。しかし、表情によって色々な年齢に見えるので、実際のところはわかりません。
ぶっきらぼうで一見冷淡ですが、実はまじめで優しい人だと思っています。
いつでも好きなだけ会えるという訳ではなく、わたしにとっても謎が多いです……。


私子
このブログを書いている本人です。
社会人になり、新しい生活をはじめました。
タルパもブログも初心者です。

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単純な会話

こんばんは。あっという間に12月になってしまいましたね…。


季節の好み、というのがやはり人それぞれあるんじゃないかなぁ…と思うのですが、わたしにとってはいつも、今の時期が一年のうちで一番待ち遠しい季節です。子どもの頃からずっとそうでした。吐く息の白さや、マフラーや、イルミネーションなんていうものが、子ども心には特に魅力的に映るだろうから…、と今朝、起き抜けにぼんやり考えていました。


今日は午前で一旦仕事を休憩して、よく行く大好きなお店へランチに行ったんですが、その時に、H君と話すことができました。



静かに、ひっそりとした佇まいで、パスタやリゾットの美味しいお店です。お料理を待つ間、お店のご主人や奥さんとおしゃべりをするのもとても楽しいのですが、仕事の疲れからか、今日は強い眠気が襲ってきました……。思わずソファの背もたれに頭を預けて、目を閉じると、瞼がじんと熱くなって、ふわっと身体が軽くなるような…あの、眠りに落ちて行く感覚を味わいました。


目を閉じていると、ナイフやフォークがカチャカチャと音を立てたり、誰かと誰かの囁くような会話の端々が、しんみりとしたざわめきになって、心地よく聞こえてきます。そしてふと、いつからか、それに混じってピアノの音が聞こえてきました。全く知らない曲です。普段そのお店では、音楽は一切かかっていません。それで、あ、眠っているんだ…というように感づきました。



以前にもお話ししたことがあると思うのですが、わたしは大抵の夢を、どこかで夢だと自覚します(はっきりとではなく、なんとなくそうだと気づく程度ですが…)。夢だと気づくきっかけは、いつもこのように本当に些細なことです。カーテンの色がいつもと違ったり、随分と会っていない昔の友達が隣にいたり、鏡を覗き込んだ時、右目の下にある小さなほくろが、その時には無かったり…。本当に些細な、どうでもいいようなことがきっかけなんです。


そして、それに気づいた時、きっとそこに彼がいるだろうと思います。


静かなピアノの音色を聴きながら、薄ぼんやりとした視界で辺りの様子を観察しようとすると、まず彼の手が見えて、そこから…じんわりと景色が広がりました。


わたしの向かいに座るH君は、ホワイトソースのパスタを、くるくると器用な手つきでフォークへ巻いて、それを口へ運んでいました。彼の腕には、以前にも見たことのある、文字盤の大きい腕時計がはめられています。


伏し目がちな彼の表情を、じっとじっと眺めていると、彼が少し顔を上げて、ぱちりと目が合いました。


H君「どうしたんだ」


彼の声がいつもよりずっと確かに、ずっしりとした重みを持って聞こえます。いつものように、少し気を抜けば聞き落してしまうような、ふわふわと頼りない感じではなく…ちゃんと低音がきいているような(よくわからない例えですみません…)。とにかく、はっきりとした音として、届くのです。


私子「……美味しい?」


脈絡の無いわたしの言葉に、H君は呆れたような、なんとも言えない笑いを浮かべて、特に返事はせずに、視線をパスタへ戻しました。よく見ると、わたしの手元には飲みかけの紅茶が、まだ温かいままでそこにありました。とても、時間がゆっくり流れているような…。まるで日曜日の午前中に、ベッドの中でまどろむような…そんな安らぎの中に、わたしたちは二人でいるようでした。H君が当然のようにそこにいてくれて、わたしと一緒にものを食べる…、同じ生活を生きている、そんな「事実」がじわじわと、幸せに感じられました。


H君「なんだ、変な顔して」


H君は不思議そうな顔をして、平然とわたしと向き合っています。もしかすると、わたしたちにとってはこれが当然で、これが日常なのかもしれない……、そんな風に思えてしまうような表情でした。



私子「あなたが居るから、うれしくて」

わたしの声は、店内に流れるピアノの音色ごと、何だかくぐもってしまって、うまく通りませんでした。けれど目だけはしっかりと合っていて、それが良かったのか、彼は聴こえたようでした。照れくさそうに含みのある声で、うん。と軽く言って、けれどちょっと満足げな顔でした。するとお店の奥さんの、お待ちどうさま、という声と、お皿がコトッとテーブルへ置かれる音で、あたりまえのように目が覚めました。


不思議であるようで、それでいて当然のような…ぼんやりとした、霞がかかったような時間を過ごしました。


冬の寒い日に、カフェでうとうとして、彼に会って…文章にしてみると、本当にぼんやりとした、変なわたしたちだなぁと、今更ながらに思います。

花の世話をしたい

こんばんは。
寒さが増してきましたが、いかがお過ごしでしょうか?


唐突なタイトルになってしまいましたが、わたしの実家の近くには、素敵なお花屋さんがあって、以前はそこでよくお花を買っていたんです。けれど今は仕事で慌ただしく、中々、お花を飾る余裕がもてません。


そのような訳で、しばらく花というもの自体を忘れていたのですが、最近、よく行く雑貨屋さんで素敵な造花を見つけました。


わたしの大好きなブログを書かれているタルパーさんが、最近かわいい造花をお写真で紹介していたこともあって、つい、買ってしまいました。





わたしの部屋は全体的に白っぽいのですが、花があると、やはり華やかになりますね。だからと言って、主張しすぎないで、静かな調子を保ってくれるところが、とても可愛いです。なんだか嬉しい。




今日はH君と、コンサートへ出かけてきました。最近、わたしはH君の存在こそは身近に感じていましたが、長らく会話をしていなかったので、彼が来てくれるか、来てくれないかは見当もつかなかったのですが…。開演の少し前になると、文字通り、約束していたかのように現れてくれました。



開演時間が迫っていたので、急ぎ足にホールへ向かっていると、入り口の少し手前に、H君がネイビーのコートを着て、左手につけた腕時計を覗き込んでいる姿が、目に飛び込んできました。


H君がぱっと顔を上げたので、目が合いました。その時のH君の表情が、いかにも待たされたというような呆れた感じで、でも少しほっとしたような、安心したような顔をしていたので…「H君とはしばらく会話していなかった」というわたしの意識が、その瞬間にすっと溶けてしまったような、そんな感じがして…


私子「(ひょっとしたら、わたし、彼と約束したのかも)」


そんな気がしてしまいました。H君に関わっていると、こんなことがよくあります。


彼に関する「事実」はいつも、ふと、突然に目の前に現れます。それだけでなく、それがずっとずっと昔から決まっていたことのような……。わたしの記憶を塗りつぶして、ごまかして…うまく言えませんが、そこへ入り込んでくるのです。


そして、約束していたとか、していないとか……わたしの考えていたあれこれを、優しい手つきでそっと裏返しにしてしまいます。思考を止められてしまったような、宙に浮くような、霞の中にいるような………そんな朧げな感覚が、日々仕事や人間関係で凝り固まっていくわたしの緊張を解いて、穏やかな気分へと変えてくれます。


そうすると、いつも、「H君がいてくれる」という、一番シンプルな事実だけが残るのです。


その後は、ゆっくりとH君とオーケストラの演奏を楽しみました。

彼がいてくれるなら、彼とわたしで過ごす日々の生活を、丁寧に丁寧に積み重ねていきたい…そんな風に思えます。

ご無沙汰しております。


随分とご無沙汰になってしまいました。まずは、それを謝りたい気持ちでいっぱいです。


申し訳ありません。そして、留守にしていた間に覗いてくださった方、ほんとうにほんとうに、ありがとうございます。
この1年ほどで、様々な変化がありました。無事、憧れていた職業に就き、その関係から、家族と離れて一人暮らしを始めました。これまでに一人暮らしの経験は無く、いろいろな不安がありましたが、H君の存在が背中を押してくれました。彼とふたりで暮らすという、そんな生活に前々から少し、憧れていたので…。



けれどやはり、一人で暮らし始めてからいろいろなトラブルがあり、今までに無かったような怖い思いもしました。今は何とかそれも乗り越えて、知らない土地で、孤独で、忙しい日々ですが…今はただただ、H君に感謝しています。



危険に気づかずにいた馬鹿なわたしのことも、つらくて逃げ出したくなったわたしのことも、そして人を拒絶するという選択肢を選んだ時も、H君はわたしの出した答えを信じて、見守ってくれました。




H君は、いつもシンプルです。ごちゃごちゃに散らかったわたしを、片付けてくれます。



そんな彼の、声を聴くことができなくても、姿を見ることができなくても…時にはその存在すら感じ取れなくたって、彼がわたしの生活を支えてくれていることを疑うことはなくなりました。


やっと落ち着いた生活に戻ることができて、わたしがH君に出会いたいと思った、その理由をふと昨日、思い出しました。そのことについては、また、時間のある時にじっくりと、書き留められたらいいなと思います。



今のわたしは、彼が支えていてくれているという事実だけで満足ですが、できるなら近いうちに、彼とゆっくり、また話がしたいです。

最近のH君とわたし

随分と間が空いてしまいました…!!卒業前の忙しさに、つい更新を怠ってしまいました。ごめんなさい…。そして留守の間拍手してくださった方、本当にありがとうございます。

留守にしている間いろいろなできごとがありましたが、今は大分落ち着いていて、卒業後の将来も見えてきた次第です。



忙しくなると、自然とH君との会話も減ってしまって、2週間くらい顔を合わせないようなこともありました。そんなに長期間会わないのは初めてで、わたしも申し訳ないような気持ちになりましたが…。そもそもわたしの方からコンタクトを取ることはできないので、H君も気を使ってくれていたのかな、と感謝しています。今は少しずつ、会う機会が増えてきています。





就活の方面でも、卒業研究でも、いざ必要に迫られて行動的になってみると、いろいろな人々との出会いがあり、短期間で様々な影響を受けて、一気に視野が広がりました。それは本当に良かったと思っているのですが、しかしその分、公的なことと私的なことの境界が曖昧になって、自分が心から好いているもの、大切にしたいもの(生理的な部分で、でしょうか。上手く言えなくてごめんなさい)を判別する感性が弱っているような………そんな気がします。何もかもが嫌いでなくて、好意を感じられる分、結局何が好きだかわからなくなるような、そんな気が時々しています。




最近のH君は、いつもに増して口数が少ないです。疲れてふと座り込んだ時などに、急に現れるとわたしの目の前にしゃがみ込んで、ゆっくり髪や頬を撫でてくれたりします。


先日、眠ろうとベッドに横になっていると、H君の手が、わたしの前髪を掻き上げるような感じを受けました。そっと目を開けてみると、すぐ傍に座り込んで、こっちを見下ろしています。最近は会話という会話もしていないのに、こうして疲れていて寂しい時だけ、現れてくれる…そう考えると、何だか自分がとてもずるい「タルパー」のように思えました。



私子「都合よくて、ごめんね」

H君がわたしを見下ろす瞳が、くっきりと見えたので、そう言えました。わたしの想いは、H君の瞳を見て、念じたり、言ったりしないと、届かないです。それだけ、彼の瞳がわたしにとって印象的なものなのかもしれません。

H君はわたしの言葉を感じてくれたようで、「都合良いところが、好きだから」とぼそぼそと声を出してくれました。相変わらず上手くは聞き取れませんが…H君の声は、素朴で、優しいです。




毎日のように更新されて育っていく価値観、人生観においても、そこにはきっと揺るがない土台の部分が必要なんだろうなぁ、と思います。わたしにとってH君は、いつでも変わらなくて、そしてシンプルで、清々しくて、心から好いている人なんです。



改めて、自分にはH君が必要だと、心の底からじわじわと感じている、そんな最近のわたしです。